【Facebook広告】オフラインコンバージョンの実装方法 4パターン解説編

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オフラインコンバージョンの実装4パターン

概要

Facebook広告のオフラインイベントの実装方法は4つあります。

No 手法 難易度 最適化対象への適用
オフラインイベントマネージャーを使った連携
※CSVの手動アップロード
容易 不可。モニタリングのみ
コンバージョンAPIを使ったCRM連携 (オンラインイベント合算)
※コンバージョンAPIゲートウェイを使った連携
※パートナー連携(GTM、shopify、WordPress等)
容易~ 難しい 設定可。
売上目的のキャンペーンで使用可能。
コンバージョンAPIを使ったCRM連携 (オフラインイベントのみ)
※pixelとのCRMの連携
普通 設定可。
リード獲得キャンペーンでのみ使用可能。
オフラインコンバージョンAPIを使ったCRM連携 非常に難しい 設定可。
コンバージョンキャンペーンでも使用可能。

他にもFacebook広告とCRMを連携するパターンとして「Facebookページ・Meta Business SuiteとのCRM連携」がありますが、これはリード獲得広告で取得したメールアドレスの抽出を目的とした連携であり、オフラインイベントのアップロードはできないため除外しています。

上記表の中でもオフラインイベントのアップロード方法は複数ありますが、その中でも広告の最適化対象に使えるものは限られています。

⚠ 注意点
・③はリード獲得広告でしか最適化対象に選択できません。

・②④は一般的なコンバージョンキャンペーンでも最適化対象に選択できますが、②④ともに実装するには自分でコードを書く必要があります。

・特に④はAPIの仕様のキャッチアップや連携後のAPIのバージョンアップに対応するメンテナンス等も考えると、エンジニアの継続的な協力が必要になります。

②・③・④のいずれも実装には少し時間がかかるため、まずは一番簡単な「①オフラインイベントマネージャーを使った連携(CSVの手動アップロード)」をおすすめします

最適化対象とすることはできませんが、広告別に歩留まりがわかるため、PDCAを回して歩留まりを改善することが可能です。

①を実装し、PDCAを回している間に③・④の実装をするという進め方が良いかと思います。

ここからは各パターンの実装方法について解説いたします。

パターン①:オフラインイベントマネージャーを利用したCSVアップロード

  • メリット
    • 広告別のオフラインイベントの成果が確認できる
    • 実装が容易
  • デメリット
    • 最適化対象とすることができない
  • 手順概要
    • 媒体上でオフラインイベントセットを作成する。
    • CSVにオフラインイベント情報(ユーザー情報)をまとめる。
    • CSVを媒体にアップロードする。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

パターン②:コンバージョンAPIを使ったCRM連携(webイベント+CRM合算)

  • メリット
    • オンラインイベントとオフラインイベントを合算することで一連のデータを広告配信に使用できる
    • 売上目的のキャンペーンで最適化対象としてオフラインイベントを選択できる
  • デメリット
    • 実装難易度が高い
    • コンバージョンAPIの利用に必要なパラメータの理解
    • CRMの仕様理解
    • SQLの知識
  • 手順概要
    • CRM上のイベントをスプレッドシートに抽出
    • スプレッドシートのデータを既存のコンバージョンAPIで送信しているサーバーにアップロード
    • 既存のコンバージョンAPIのデータと一緒にFBサーバーに送信する

詳細はこちらの記事をご覧ください。

パターン③:コンバージョンAPIを使ったCRM連携(リード獲得広告のみ)

  • メリット
    • 顧客のファネル、取引ステータスを考慮した広告配信ができる。
  • デメリット
    • リード獲得広告でしか使用できない。
    • 実装難易度が普通~やや高め。
    • コンバージョンAPIの利用に必要なパラメータの理解
    • CRMの仕様理解
    • Zapierの理解
  • 手順概要
    • 媒体のイベントマネージャーからCRM連携を選択
    • パートナー連携でZapierを使ってCRMとFBを連携
    • CRM上の取引ステータスに応じてイベントを発火させるようZapier上で設定
    • 媒体のイベントマネージャーでセールスファネルを設定

詳細はこちらの記事をご覧ください。

パターン④:オフラインコンバージョンAPIを使った連携

  • メリット
    • オンラインイベントとオフラインイベントを合算することで一連のデータを広告配信に使用できる
    • 売上目的のキャンペーンで最適化対象としてオフラインイベントを選択できる
  • デメリット
    • 自分でコードを書いて実装するため、実装難易度が非常に高い
    • オフラインコンバージョンAPIの仕様理解
    • CRMのAPI仕様の理解
    • 各種プログラミング知識 etc…
    • 運用工数がかかる
    • 各APIのバージョンアップに関する継続的なキャッチアップと対応が必要。

実装と運用の難易度が非常に高いためオススメしていませんが、実装したい方はコチラをご覧ください。

広告配信をオフラインイベントに最適化させる際の注意点

CAPIを使えばオフラインイベントをコンバージョンポイントとして設定できますが、いくつか注意点があります。

注意点①ーCV量が減少し、機械学習が上手く回らなくなる可能性がある。

Facebook広告の機械学習を安定させるには、広告セット単位で週50件以上のCV数を担保することが推奨とされています。

営業による成約や来店購入などのオフラインイベントに最適化させた場合、CV数が週50件を下回り、機械学習が効果を発揮できずに逆に成果が悪化してしまう可能性もあります。

最適化対象に設定する前に、どの段階のオフラインイベントなら週50件担保できそうか検討する必要があります。

注意点②ーオンライン-オフラインイベントのROAS運用は難しい

Google広告の場合はオンラインイベントとオフラインイベントの両方を加味したROAS運用が可能ですが、Facebook広告の場合は1つのイベントにしか最適化できない(コンバージョンポイントとして設定できない)ため、基本的に仕様上不可能となります。

▼ROAS運用時の最適化挙動

媒体 オンラインイベント への最適化 オフラインイベント への最適化 オンライン&オフライン 同時最適化
Google広告
Facebook広告

※Facebookではオフラインイベントへの最適化は可能だがROAS運用は基本的にはできない。

ただし、どうしてもオンライン・オフラインへのROAS運用をしたい場合は、カスタムイベントを使って無理やり実現する方法もあります。

一般的なROAS運用はPurchaseイベントでバリューが変動するように、オンラインイベントとオフラインイベントを同じイベント名とし、バリューはそれぞれに定義したものをアップロードすることでROAS運用ができます。(以下イメージ)

▼本来のROAS運用

  • Purchase:バリュー5,000円 ※商品Aの購入イベント
  • Purchase:バリュー10,000円 ※商品Bの購入イベント

▼無理やりオンライン・オフラインROAS運用する場合

  • カスタムイベントA:バリュー5,000円  ※同じイベントAだが実際は「オンラインでの資料請求」
  • カスタムイベントA:バリュー10,000円 ※同じイベントAだが実際は「オフラインの商談化」

Google広告ではBtoB案件においても複数イベントのROASを使った運用を推奨していますが、Facebookではそのような話を聞かないことを考えると、理論上可能ではありますが、成果向上に寄与するかについては検証の余地があるため注意が必要です。弊社では上記のようなROAS運用については現時点では慎重な判断を取っています。

当サイトでは他にもオフラインコンバージョンについての記事が複数ございますので、ぜひオフラインコンバージョンを使った運用を検討されている方はご参考いただければと思います!

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