「Indeed」のスポンサー求人を効率化する4つのTIPS
今回は、求人・採用媒体「Indeed(インディード)」についてご紹介します。求人の際の利用ですので需要は限定的かもしれませんが、「Indeed」での効率的な採用のためには「Indeed」内での広告配信を上手に活用する必要があります。ここでは配信経験に基づくIndeedの運用Tipsなどをまとめました。
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目次
膨大な求人情報が集まる「Indeed」とは
「仕事探しはインディード~♪」でお馴染みの「Indeed」は、求人情報に特化した検索エンジンです。Web上にある求人・採用サイトから、非常に多くの求人情報を集約しています。ユーザー(求職者)は「Indeed」で職種や勤務地など希望の条件を検索することによって求人情報に簡単にアクセスすることができます。
インターネット上の求人情報を自動的に引用して掲載しているため、「Indeed」には膨大な数の求人が掲載されています。
企業は求職情報を無料で掲載することもできますが、ユーザーに目を止めてもらうためには無料掲載だけではなく、広告配信(有料オプション)で露出を増やす必要があります。
「Indeed」の有料オプション
「Indeed」の有料オプション広告は「スポンサー求人」と呼ばれています。「Indeed」内で求職者が求人検索を行った際に、検索キーワード・条件に連動して表示されます。有料オプション広告には下記の図の左下のような「スポンサー」の表記が付きます。
「Indeed」ではクリック課金型で広告配信ができます。下記の図の左側にある求人カードをクリックすると右側に求人詳細が開きますが、この求人詳細を開いた時点でクリック課金が発生します。右側の求人詳細画面の「応募画面に進む」の部分を推したときの課金と勘違いしやすいのでご注意ください。
「Indeed」のキャンペーン基礎知識
キャンペーンで設定できること
「Indeed」は一般的な広告媒体と比較すると運用レバー(設定可能項目)は少ないですが、1つ1つの設定内容は非常に重要です。
- キャンペーンの目標
かんたん応募ができる「Indeedエントリー」というサービスを利用しているかいないかで変わってきます。- 「Indeedエントリー」とは…「Indeed」と採用管理システム(ATS)が連動できるサービスです。「Indeedエントリーを搭載すると、応募者は「Indeed」内のフォームから簡単に求人にエントリーできるようになります。
- 「Indeedエントリー」を搭載している場合、求職者は「Indeed」内で応募が完結できます。予算と目標の状況に応じて「目標応募数」、「目標応募単価」のどちらかを選択しましょう。
- 「Indeedエントリー」を搭載していない場合は自社のWebサイトに遷移したことまでしか「Indeed」側で把握できないので、各求人を均等に配信する「バランス型」もしくは応募開始数が多い求人に配信を寄せる「応募数最大化」のどちらかを選択することになります。 (※ちなみにタグを用いてIndeed以外のWebサイト上での応募を計測することはできません。)
- 「Indeedエントリー」とは…「Indeed」と採用管理システム(ATS)が連動できるサービスです。「Indeedエントリーを搭載すると、応募者は「Indeed」内のフォームから簡単に求人にエントリーできるようになります。
- 入札形態
- 2023年4月1日以降、手動クリック単価は利用できなくなり、キャンペーンの目標に応じた自動入札がメインとなります。クリック単価の上限は設定可能です。
- 配信する求人
- 自社のアカウントに登録している求人を1つ1つ選択できます。職種名や勤務地など一定の法則があるときは検索で絞り込んで選択すれば手間はそれほどかかりませんが、求人リストの母数が多いときは、クエリを使って絞り込む方法がおすすめです。
- クエリを使った方法では、ルールに沿ってカテゴリや職種名や地域・雇用形態など複雑な条件を設定して該当するキャンペーンで配信する求人を選択することが可能です。
- ターゲティング
- 「Indeed」で検索するときに用いられてる勤務地、雇用形態、採用基準などをターゲットとして選択できます。デモグラなどデータを用いたターゲティング機能ではありません。なお、下記項目は、特定の条件を検索したユーザーを「除外」することも可能です。
Indeedの運用方法のTips
ここでは「Indeed」で効果的な運用につながるTipsをご紹介します。
⑴求人情報を丁寧に調整する
求人広告のクリエイティブは応募の有無にも関わるとても重要な要素です。運用レバーが少ないからこそ、下記のことを意識して配信内容をまとめるようにしましょう。
- 求人のタイトル
- タイトルはクリック前に表示される情報の中でも、とくに独自性を出せる項目です。職種名のみを入れるのではなく、詳細で目を惹く内容にできれば、ミスマッチをなくして無駄なクリック(課金)を減らすことができます。
- ディスクリプション
- 「Indeed」では配信するキーワードは選択することができず、ディスクリプションに含まれているキーワードが自動的に入札される仕組みになっています。ディスクリプションに検索されるであろうキーワードをなるべく多く含めましょう。 ユーザーが検索すると思われる文言を入れることで、ターゲットユーザーにしっかり表示されるようになります。
- 数値の管理
- 「Indeed」の管理画面では、求人ごとの応募単価、応募開始単価を確認することができます。基本は自動入札でも応募の多い求人に配信をよせる調整がされますが、「Indeedエントリー」を搭載していない場合は、こまめに数字の確認をするのが良いでしょう。 「Indeed」では応募開始数が多いから配信を増やしていたが、実際の応募には貢献していなかったということも起こります。こまめにKPIと照らし、求人の精査を行うと良いでしょう。
⑵予算は段階的に追加する
「Indeed」では、月初~月中にかけて強めに配信が行われる傾向があります。月の予算は月初に満額設定するのではなく、月初を80%程度の設定にしておき、配信状況を見て20日くらいに100%に設定行うことで、月全体のCPCをコントロールしやすくなります。
下記グラフをご覧ください。25日前後までに設定予算の90%ほどが配信され、残り1週間ほどは1日当たりの配信金額が減少してしまいました。
CPCを見てみると、月初~月中のCPCは若干高く、月末徐々に低下していることが分かります。最終日は帳尻を合わせるためにかなりCPCが上昇していますね。
⑶全求人キャンペーンを配信する
一般的には職種ごとにキャンペーンを分けて配信すると思いますが、全ての求人を配信対象としたキャンペーンを作成し、低予算で配信設定を行うという方法もあります。
「Indeed」では、明確に日予算上限の程度が決まっていません。自動で1日数回の配信状況の見回りが行われ、残予算を加味してCostが停止する程度に達していれば、その時点で停止となる仕組みになっていると思われます。
キャンペーンが日予算上限に達して停止となったとき、そのキャンペーンに紐づく求人は配信されなくなってしまため機会損失となります。これを防ぐために別立てで配信をする準備をしておきます。
同じ求人が複数のキャンペーンで設定されている場合、設定予算が多いキャンペーンから配信されるため、低予算を設定していると基本的には配信されることがないですが、月末など予算が少なくなってきたときに非常に低CPCで配信されることが期待できます。
⑷求人数と予算のバランスを取る
各キャンペーンで配信対象に設定されている求人数と設定予算の兼ね合いは非常に重要です。少ない求人数であっても設定した予算分の配信を行う挙動となるので、CPCが高くなる可能性があります。
支援実例(ケーススタディ)
とある人材業界のクライアントでは、職歴など一定の条件を満たすユーザー(求職者)の会員登録をKPIとしており、Indeedでは会員登録CPAは目標水準で配信出来ていたものの、面談実施までの歩留まりに改善余地があり、配信量拡大のために面談実施者CPAの改善が求められている状況でした。
面談実施者CPAの改善のために必要なこととしては、
「サービス会員登録者数の増加(CPAの抑制)」×「会員登録の質の改善(登録転換率の向上)」
が考えられ、大きく2軸で施策を実施しました。
サービス会員登録者数の増加にむけて
サービス会員登録者数の増加を狙うため、Indeedの運用最適化の観点で以下の施策を行いました。
- エントリーCPAの高い求人を個別に停止
- キャンペーン構成を予算と求人数を考えて設計
- 設定予算の配分
- フィードの改善
会員登録の質の改善にむけて
会員登録の質の改善に関しては、以下の施策を行いました。
- 配信を登録転換率の高いユーザーに寄せる
- キャンペーンごとの登録転換率の計測と予算配分の調整
まとめ
人材業界では必須のIndeed広告。アカウント内部の仕組みやアルゴリズムがGoogleやYahoo!等のメジャーな広告とは異なるため、慣れないうちはチューニングが難しく感じる部分もあるかと思いますが、運用方法に関してノウハウが無く悩んでいる場合は、ぜひこの記事のTipsを活用して配信の最適化を図ってみてください。
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