Meta広告の「電話相談」とは?申し込み方法から相談のコツまで徹底解説
Meta広告の電話相談について「電話相談があることは知っているけれど、まだ利用したことがない」「具体的に何をどこまで相談できるのかイメージできない」という方に向けて、今回は、私が過去にMeta広告の電話相談を利用した際にわかったことや所感をテーマにした記事にしています。社内にMeta広告の運用経験が豊富な人材がいないなど、相談先がない場合には、Meta広告の電話相談を択肢のひとつとして利用してみてください。
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目次
Meta広告の電話相談とは
「Meta広告の電話相談」とは、別名「Metaマーケティングエキスパートの電話サポート」とも呼ばれるもので、Meta広告のアカウント設定や改善施策に関する疑問を、Meta広告の専門人材に電話で相談することができるサービスです。
電話相談自体に費用発生はしませんが、2024年6月時点では、電話相談は一部の広告主に限定して提供されている旨が公式情報で記載されており、Metaが設けている利用資格を満たした場合のみ相談ができるようです。なお、広告主だけでなく、広告主のアカウントを運用している代理店でも相談可能です。
Meta広告の電話相談を申し込むには
ここからは、Meta広告の電話相談に申し込む手順について解説します。
1.電話相談専用サイトにアクセス
電話相談専用サイトから申し込むことができます。
電話相談先は以下の4種類があり、相談内容に合わせて窓口を使い分けるのがおすすめです。
- Metaマーケティングプロ
広告戦略の相談からアカウントの設定など、Meta広告に関する相談ができる窓口 - Metaテクニカルプロ
ピクセルやコンバージョンAPIの設定など、主に技術的な相談ができる窓口 - Metaクリエイティブプロ
バナー画像や動画のベストプラクティスなど、主にクリエイティブに関する相談ができる窓口 - Meta測定プロ
ABテストやアトリビューションなど、主に効果測定に関する相談ができる窓口
相談目的がMeta広告に関する汎用的な相談であれば「Metaマーケティングプロ」への相談でよいでしょう。
2.必要事項と希望日時を選択
対象の窓口から「電話相談の日時を予約」ボタンを押すと上記の画面に遷移します。
こちらから必要事項と日時を入力の上、右下の電話相談の日時を確定ボタンを押してください。
3.相談内容の入力
その後相談内容を入力します。
相談内容については具体的に記入することもできますし、アカウントIDを併記して「改善のための相談に乗ってほしい」のみでもOKです。
Meta広告の電話相談をする前に整理したほうがいいこと
電話では自社のビジネス・アカウントの状況のヒアリングの後、具体的な相談に移ることが多いようです。あらかじめ以下の内容を整理しておくことをおすすめします。
また、可能なら事前に相談フォームに以下内容を記入しておくとよいでしょう。
事前に整理すべき情報
1.広告アカウントの前提情報
a.広告配信している商材の概要
b.月間の広告予算の平均
c.広告のKGI・KPI
d.オフラインコンバージョンを設定している場合はその旨も説明
2.相談内容の詳細
a.自社の広告戦略や方針
b.広告運用で感じている課題感
c.過去の広告配信実績
Meta広告の電話相談で得られるものとは
Meta広告の電話相談を利用することによって、公開情報では解消できなかった不明点をクリアにできたり、実施判断を迷っている施策について解像度を上げることができる場合があります。
私が過去にMeta広告の電話相談を利用する中で、メリットだと感じたのは以下の2点です。
メリット1:過去の配信実績を踏まえて未導入のプロダクトを紹介してくれる
オフラインCPAの改善施策について相談を行ったのですが、その際に提案されたのが「Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)」の導入でした。
相談の際に自社のビジネスや商材の特性などを伝えておくと、それらを考慮した上で、未導入だが利用することで効果が期待できそうなメニューを提案してくれることがあります。
業界や業種によっては、縦長のリール動画やリード獲得広告を推奨される場合があります。
メリット2:Meta広告推奨のベストプラクティスを紹介してくれる
上記の例で、MetaからASCを推奨された際、「6週間ほど配信してASCによる効果改善が見られない場合は、ASCキャンペーンを1度削除し、再度作り直すことがMetaのベストプラクティスである」と教えていただきました。
ただし既存のキャンペーンを1度削除することには再現性がないと個人的に思っており、「社外公開できるファクトがあるか」確認したところ「ない」とのことでした。そのためベストプラクティスの提案精度は、電話相談を担当するMetaのマーケティングプロの経験やリテラシーに依存される可能性がある点は要注意です。
Meta広告の電話相談はどういうケースで有用なのか
実際にMeta広告の電話相談を受けたうえで、相談までのリードタイムやマーケティングプロへのコミュニケーションコスト、回答内容のクオリティ等を考慮すると、以下のような方が電話相談に向いていると考えています。
【Meta広告の電話相談に向いているケース】
- Meta広告を初めて扱う
- Metaのスタンダードな知識を身に付けたい
- Metaの最新ベストプラクティスを知りたい
- 管理画面で追える範囲の指標の改善相談がしたい
一方で、以下のような方は期待するノウハウが得られず時間を無駄にしてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
【Meta広告の電話相談向きではないケース】
- ある程度Meta広告の運用経験がある
- 社内にMeta広告についての相談相手がいる
- シグナルやCAPI等テクニカルな相談をしたい
- 来店や売上など、オフライン指標の改善がしたい
Meta広告で利用できる、電話相談・ヘルプセンター・担当営業の使い分けは?
Meta広告では、マーケティングエキスパートへの電話相談のほかに、ヘルプセンターからの問い合わせや、営業担当者に問い合わせる方法もあります。
ここでは、それぞれの窓口を特徴から、どのように使い分けるのがベターか解説します。
1.電話相談
電話相談はマーケティングエキスパートに1時間ほど口頭相談ができます。明確な回答がなさそうな相談内容や、ディスカッションベースで解決策を模索したい相談でも問題ないと思います。ただし、提案の精度は担当するマーケティングエキスパートの知識・経験によるところが大きいため、クオリティコントロールが難しい側面があります。
2.ヘルプセンター
ヘルプセンターは電話相談と異なり、チャットでのやり取りとなるため、Yes/Noで答えらえる質問など、簡潔な問い合わせに向いています。
特定の機能の設定の仕方、指標の定義の確認など、答えが明確に決まっている内容について相談するのがおすすめです。
3.営業担当
詳細な条件は開示されていないのですが、Meta広告で一定の広告出稿量があるアカウントなどは、個別で営業担当者がつく可能性があります。
営業担当者がつく場合、電話相談やヘルプセンターでは解決できなかったトラブルの相談であったり、アカウント内のホワイトリスト申請、中長期の広告配信戦略の相談など、より相談できる内容の幅が広がります。
事前に電話相談やヘルプセンター宛てで同様の相談を行っている場合は、問い合わせ番号などの情報を開示した上で営業担当者に相談するようにしましょう。
まとめ
Metaの電話相談については、担当するマーケティングプロの知識・経験やホスピタリティで回答のクオリティが左右される部分がありますが、うまく活用できれば、電話相談に向いている人で列挙した条件に当てはまる方には使い勝手の良いツールになると思います。
ヘルプセンターや担当営業なども上手く使い分けながら、最適なソリューションを導き出すための1つの手段としてお考えください。
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