SalesforceのWeb-to-ケースとは?有効化とフォームの作成方法
SalesforceでWebフォームを作成する際に活用される機能の一つが「Web-to-ケース」です。当ページでは、Web-to-ケースでできることや、詳しい設定方法について解説します。
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目次
Salesforceの「Web-to-ケース」とは
Salesforceの「Web-to-ケース」は、入力された情報を自動的にSalesforceのケース(お問い合わせ案件)として登録できるWebフォームを生成できる機能です。
プログラミング不要で簡単にSalesforceと連携できるWebフォームを生成できます。
Web-to-ケースを利用することで、問い合わせ内容を別のシステムにコピーして管理するなどの手間が不要になり、問い合わせ対応の業務効率化につながります。
Web-to-ケースの設定方法
Web-to-ケースを使ってWebフォームを作成する手順は以下の通りです。
1.Web-to-ケースの有効化2.「HTML ジェネレータ」によるコード出力
ステップ1.Web-to-ケースの有効化
まずは設定画面の左上にあるクイック検索に「Web-to-ケース」と入力します。
表示される項目から「Web-to-ケース」を選択して「Web-to-ケースの設定」の画面を開きましょう。
「Web-to-ケースの有効化」にチェックを入れます。
「デフォルトのケース発生源」は、ケースの発生源として自動的に登録する項目です。通常は「Web」を設定しますが、「Email」や「Facebook」など他の発生源を設定することもできます。
例えばメルマガからの問い合わせとFacebookからの問い合わせを区別して管理したい場合に、発生源の設定が異なる別々の問い合わせフォームを作成しておけば、自動的にケースを振り分けることが可能です。
上記設定が完了したら「保存」をクリックします。
ステップ2.「HTML ジェネレータ」によるコード出力
次にクイック検索から「Web-to-ケース HTML ジェネレータ」を選択し、「Webサイトからケースを取り込む」の画面を開きましょう。
フォームで入力を求める項目として表示したいものを「選択可能な項目」から選んで「追加」をクリックします。
不要な項目を削除したい場合は、「選択済みの項目」から選んで「削除」をクリックしましょう。
「セルフサービスポータルに公開」にチェックを入れ、「URL」にはフォームへの入力が完了した後に表示したいページのURLを入力します。
フォームのセキュリティ対策としてGoogleのraCAPTCHA(リキャプチャ)を設定したい場合は「HTMLにraCAPTCHAを含める」にチェックを入れます。
raCAPTCHAを設定する場合、reCAPTCHAのサイトでの事前準備が必要です。reCAPTCHAの設定方法について詳しくは、下記の公式ヘルプをご参照下さい。
reCAPTCHA を使用したスパムケースの防止|Salesforce公式ヘルプ
「作成」をクリックすると以下のようにフォームのHTMLコードが出力されます。
出力されたHTMLコードをコピーして、フォームを表示させたいWebページに貼り付ければ完了です。
Salesforceで問い合わせ対応を効率化する他の方法
問い合わせ対応の自動化・効率化につながるSalesforceの機能・ツールはWeb-to-ケースだけではありません。
Salesforceに搭載されている類似機能や、おすすめの関連ツールを紹介します。
Web-to-リードを使う
Webフォームに入力された情報を、ケースではなくリード(見込み客)として登録したい場合は、Salesforceの「Web-to-リード」を使用します。
Web-to-リードで作成したWebフォームは、入力・送信された情報をケースではなくリードのオブジェクトに保存します。
例えばセミナーやダウンロード資料(ホワイトペーパー)などの「申込みフォーム」を作成する際にはWeb-to-リードが便利です。
設定方法はWeb-to-ケースとほぼ同じで、簡単操作でリード獲得用のWebフォームを作成できます。
メール-to-ケースを使う
Salesforceの「メール-to-ケース」は、メールによって送信された問い合わせ情報をケースとして自動登録する機能です。
例えば名刺やホームページなどに問い合わせ用のメールアドレスを記載した場合、メールによる問い合わせの受付方法を検討する必要があるでしょう。
大量のメールが来る可能性がある場合、手作業でメールを確認していては返信漏れなどが発生するおそれがあります。
メール-to-ケースを導入することで、メールによる問い合わせ情報も、自動的にケースとして保存できます。他のケースと合わせてSalesforce上で一元管理でき、メール対応を効率化することが可能です。
Account Engagement(旧Pardot)を使う
「Account Engagement」(旧Pardot)は、セールスフォース社のMAツールです。
SalesforceとAccount Engagementを連携させることで、Webフォームによる集客だけでなく、広告やメルマガ配信など、Webマーケティング施策の全般を効率化できます。
Account Engagementのメリットは、メールの受付だけでなく「配信」を自動化できる点です。あらかじめ設定したタイミング・順番に沿って、自動的にメールを配信できます。
さらにリードの行動履歴などを基準に見込み度を評価する「スコアリング」ができる点も特徴です。
Account Engagementを連携させることで、Salesforceによる集客・インサイドセールスの効果性をさらに強化できます。Account Engagementの機能について詳しくは、以下のページで解説しています。
まとめ
SalesforceのWeb-to-ケースは、Webフォームからの問い合わせ情報を自動的に保存できる便利な機能です。
問い合わせ対応の業務を効率化するために活用できます。また、Web-to-ケース以外にも、Salesforceには業務効率化につながるさまざまな機能がありますので、ぜひ自社の目的に合わせてカスタマイズしてみてください。
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