Facebook広告(Meta広告)で標準イベントのタグを設置する方法

タグ設置入門「Facebook広告編」です。

今回は「標準イベント」のタグ設置を例に手順を記載します。

参考:Metaピクセル標準イベントの仕様(公式ヘルプページ)

💡 事前準備
「標準イベント」を設定するにはあらかじめMetaピクセルのベースコードをウェブサイトに設置する必要があります。
参考:Metaピクセルの設定とインストールの方法(公式ヘルプページ)

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標準イベントとは?

「標準イベント」はあらかじめMetaによって定義された、Webサイト上で発生するユーザーアクションのことを指します。

本来、購入や問い合わせ、カート追加のようなユーザーアクションを計測するにはコードを書かなければなりませんが、Meta広告ではコーディングの知識が無い人でも手軽にユーザーアクションを計測できるように、

以下のユーザーアクションを標準イベントとして定義しており、コードをコピー&ペーストすればイベント計測できるようにしています。

イベント 意味 標準イベントコード
支払い情報の追加 チェックアウト手続き中に顧客の支払い情報を追加する(例: 請求情報の保存ボタンをクリックする)。 fbq(‘track’, ‘AddPaymentInfo’);
カートに追加 ショッピングカートやバスケットにアイテムを追加する(例: ウェブサイトで[カートに追加]ボタンをクリックする)。 fbq(‘track’, ‘AddToCart’);
ウィッシュリストに追加 ウィッシュリストにアイテムを追加する(例: ウェブサイトで[ウィッシュリストに追加]ボタンをクリックする)。 fbq(‘track’, ‘AddToWishlist’);
登録完了 ビジネスが提供するサービスと引き換えに、顧客が情報を提出する(例: 電子メール購読の申し込み)。 fbq(‘track’, ‘CompleteRegistration’);
問い合わせ 顧客とビジネスが電話/SMS、メール、チャットなどの方法で連絡を取り合う。 fbq(‘track’, ‘Contact’);
製品のカスタマイズ ビジネスが所有する設定ツールまたはその他のアプリケーションを使用して製品をカスタマイズする。 fbq(‘track’, ‘CustomizeProduct’);
寄付 団体や慈善活動に寄付する。 fbq(‘track’, ‘Donate’);
場所の検索 ウェブまたはアプリであなたの店舗を見つける(例: ある商品を検索して実際の店舗で見つける)。 fbq(‘track’, ‘FindLocation’);
チェックアウト開始 チェックアウト手続きを開始する(例: [チェックアウト]ボタンをクリックする)。 fbq(‘track’, ‘InitiateCheckout’);
リード ビジネスから後日連絡が来る可能性があることを理解して、顧客が情報を提出する(例: フォームの送信、トライアルの登録)。 fbq(‘track’, ‘Lead’);
購入 購入を完了する。通常、注文/購入の確認や取引の領収書の受け取り(例: [ありがとうございました]ページまたは確認ページの表示)。 fbq(‘track’, ‘Purchase’, {value: 0.00, currency: ‘USD’});
日時を指定 店舗の訪問を予約する。 fbq(‘track’, ‘Schedule’);
検索 ウェブサイト、アプリ、その他のプロパティで検索を実行する(例: 商品の検索、旅行の検索)。 fbq(‘track’, ‘Search’);
トライアル開始 ビジネスが提供している製品またはサービスの無料トライアルを開始する(例: サブスクリプションの無料体験)。 fbq(‘track’, ‘StartTrial’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
応募 ビジネスが提供している製品、サービス、プログラムなどに応募する(例: クレジットカード、教育プログラム、求人)。 fbq(‘track’, ‘SubmitApplication’);
サブスクリプション登録 あなたが提供している製品またはサービスの有料サブスクリプションを開始する。 fbq(‘track’, ‘Subscribe’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
コンテンツビュー 関心のあるウェブページを訪問する(例: 商品ページやランディングページ)。コンテンツビューではウェブページのURLに訪問があったことはわかりますが、訪問者がウェブページで何を実行または閲覧したかはわかりません。 fbq(‘track’, ‘ViewContent’);

参考:Metaピクセル標準イベントの仕様(公式ヘルプページ)

標準イベントの設置方法

標準イベントが計測される場所を確認

まず、設置前にどこで標準イベントが計測されるか確認します。

Facebook広告の管理画面を開いて下さい。

1.左端にあるハンバーガーメニューをクリックし、「イベントマネージャ」をクリックします

2.イベントマネージャに遷移したら、左端のメニューから「データソース」をクリックします

3.下方の赤枠の箇所が標準イベントです。この画像では「リード」「登録完了」の標準イベントが設定されています。1つも標準イベントのタグ設置をしていないときは何も表示されません。

のちほどタグ設置で使用するので、右側にある「データセットID」(15桁の数字)を取得しておきます。

タグを設置する

タグ設置前の事前準備:URLを確認

URLを確認する

今回は、弊社オーリーズのサイトを例にタグ設置をします。CV(コンバージョン)ポイントは、サイト内お問い合わせフォームの「この内容で送信する」ボタンの後に表示される「お問い合わせ完了ページ」とします。

ページをCVポイントに置くため、アクション前後のURLを確認します。

【URLの確認】
お問い合わせページのURL:https://allis-co.com/contact
お問い合わせ完了ページのURL:https://allis-co.com/contact/thanks

Google Tag Manager(GTM)でタグを設置する

次にGoogle Tag Manager(GTM)を開いてください。

タグが発火する条件となる「トリガー」の作成手順についてはGoogle広告の手順に記載しているため今回は割愛します。

なお、「Google広告ですでに設置しているタグを同じ発火条件でFB広告でも設置したい」という場合は同じトリガーを引用できるため新規のトリガーの作成は必要ありません。

今回は、「お問合せフォーム送信完了」を標準イベント「リード」で計測するように設置をします。

1.タグを作成します。左メニューから「タグ」を選択後、右上の「新規」をクリックします。

2.「トリガー」をクリック。今回は「お問合せフォーム送信完了」を選択します。

3.「タグの設定」をクリックし、タグタイプから「カスタムHTML」をクリックして選択。

4.標準イベントを設置します。下記記載のコードを入力します。データセットIDは前段のイベントマネージャーで確認した15桁の数値を、任意の標準イベントの箇所には今回は「リード」で設定したいので「Lead」と入れます。

参考:Metaピクセル標準イベントの仕様

<script>
fbq(‘trackSingle’,’データセットID(さきほど取得した15桁の数列)’, ‘任意の標準イベント’);
</script>

5.「詳細設定」をクリック、「タグの順序付け」をクリック。Facebook広告はソースコードの記入のほかに発火手順を設定する必要があります。(Yahoo!広告と同じです)

6.「発効する前」のボックスにチェックし、「設定タグ」にFacebook_Pixel Base Codeを選択。Facebook広告のタグでは、ベースコードタグ→CVタグ・リタゲタグの順番で発火する必要があります。「発効する前」に「Facebook_Pixel Base Code」が配信されるように設定します。

7.「保存」ボタンをクリックします。これで標準タグの設置は完了です。お疲れ様でした!

タグ設置後の作業

公開作業

タグの作成が完了しても、GTMの「公開」を行うまで、設定が反映されず計測されません。

参考:公開、バージョン、承認(公式ヘルプページ)

CVテスト

公開前に必要な作業として「CVテスト」があります。CVテストとは、設置したタグが正常に発火をするか確認するものです。

プレビューモード(タグは公開前だが、設定が反映されたときの動作を確認できる状態)でCVテストを行いますが、CVテストの方法についても案件ごとに取り決めが異なるため事前に確認をお願いいたします。

参考:コンテナのプレビューとデバッグ(公式ヘルプページ)

管理画面で標準イベント計測の確認

正しく計測ができていれば、標準イベントタグが発火され次第管理画面でも標準イベントが反映されるようになります。冒頭に確認したイベントマネージャで反映されていることをチェックするようにしてください。

まとめ

以上がFacebook広告の標準イベントの設置方法となります。

ケースによっては、すでに設置された標準イベントタグが存在し、その形式を倣う必要があります。

今回紹介した方法以外に、ひとつのタグの中に「ベースコード+標準イベント」が盛り込まれたウェブサイトコードを使用する方法もありますが、その場合はタグの設置手順の「5」で説明した「タグの順序付け」は不要です。

各案件の形式にあわせてぜひ標準イベントを活用してみてください。

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